少し前の話です。カメラの購入について相談を受けました。
僕がfacebookにあげている写真を見て綺麗に撮れていると思っくれたみたいで、どんなカメラで撮っているのか?
そして夏休みにヨーロッパに旅行に行くということで、カメラの購入の相談を受けました。
こんな流れでした。相手は20代の女子。仮にSとします。
S:今度、旅行に行くのにカメラを買いたいんだけれど、何かお勧めあるかな?
僕:うーん。そうだね、今は何かカメラ使っているの?
S:もうずいぶん昔に買ったデジカメ。小さいやつ。
僕:なるほど。それなら買い替えもいいかも、ちなみにケータイは何を使ってるの?
INDEX
下手なカメラを買うくらいならスマホで十分な2017年
最近のスマートフォンはカメラも非常に良いですよね。iPhoneならば4Sからカメラはグッと実用的になりました。
最近の7Plusなどはレンズが2つになり、光学ズームまで備えています。
またHUWAWEIのスマホp9などはあのLEICAのレンズを搭載し、その辺のコンデジより綺麗に撮れると言われています。
アプリも豊富ですし、加工したり、インターネットで共有したりと、下手なデジカメよりよっぽど楽しいですよね。
実際に低価格のコンパクトデジカメはスマートフォンの普及とともに市場が縮小していていると言われています。
S:iPhone6!
僕:iPhone6のカメラでは不満なの?僕もiPhone 6Plus使ってるけど結構綺麗に撮れるよね!
S:料理とか、背景がボケた写真とか撮りたいんだよねー。
僕:そしたら一眼レフがいいんじゃないかな?SONYのα6300とか小さくていいんじゃないかな?
S:一眼は流石に大きいかなと思ってたけれど、このα6300はあまり大きくはないね。でも、ポケットに入るくらいので良いのないかなー?
僕:じゃあこれはどう?SONY RX100!
RX100の凄いところ!
旅行にカメラを持って行くには小ささや軽い事が大事になります。
このRX100は従来のコンパクトカメラのサイズのカメラに1型サイズのセンサーが搭載されているのが特徴です。
1型センサーって何?
デジタルカメラには撮像素子やセンサーと呼ばれるものがついています。
カメラを語る際によく画素という言葉が使われていますが、僕はカメラはこのセンサーが大事だと考えています。(画素も大切ですが。)
このセンサーが大きければ大きいほど
- 背景がボケた写真が撮れる
- きめ細かく階調豊かに綺麗に写る
- 暗所に強くなる
といったメリットがあります。
今までのカメラではこのサイズのセンサーが載ったカメラというと一眼レフが基本で、小さいものはせいぜいミラーレス一眼だったのです。
しかし、スマホのカメラと差別化するため最近のコンデジはこのような1型センサーを備えたより高画質の物が主流になっています。
明るいレンズ
またこのRX100はF1.8のレンズを搭載しているので、iPhoneのカメラの弱い部分である暗いところでも綺麗に写真をとることができます。
また、この明るさが背景ボケの写真を撮るときにも重要になってきます。
USBで充電出来る
このRX100に限らず、最近のSONYのカメラの良い所の1つがUSBでスマホのように充電できることです。
つまり、旅にカメラ専用の充電アダプタは持ち歩かなくて良いし、出先で電池がなくなった時も、スマフォ用のバッテリーなどでも充電が出来るのです。
これはありがたい機能ですよね。
FlickrからRX100で撮られた写真をピックアップしてみました
RX100シリーズのバージョンの違いは?
この記事を最初に書いたのはもう4年前の2013年。RX100シリーズは毎年アップデートが行われ現在では5代目(mark)まで発売になっています。
最近は写真よりも動画に興味が湧いてきた僕は再びこのRX100シリーズに興味を持ち始めました。
そうRX100M5は動画にとても強いカメラなんです。しかし10万超えと値段がとても高いんです。
そこで過去のモデルについても調べなおして記事を再編集、この各モデルの比較を追加してみました。
実際に無理に新しいのを買わないで初代などを買うユーザーが多いため、新しいものが発売になったからと言っても今でもRX100シリーズは1から5まで併売されています。
というのも新しいものは高機能なのですが、その分値段が高いからなんですね。
写真をメインに撮りたい人やカメラにそこまでお金をかけたくない人には最新のRX100M5を無理に買う必要はありません。
自分の予算と必要な機能にあったバージョンを購入すれば良いと思うのです。
それではここから各バージョンの特徴を見ていきましょう。
RX100M5
RX100mark5の特徴は簡単に言うとオートフォーカスと連写が爆速!ということです。
そのスピードはカメラ店で試した印象だと、僕がメインで使っているミラーレス一眼のカメラα7IIをも凌ぐレベルと言えます。
撮像素子が約2100万画素の1型Exmor RS CMOSセンサーを搭載、撮像エリアの約65%をカバーする範囲に315点の像面位相差検出AFセンサーを配置しています。
この機能は動きが早いものを撮るなど、写真にも生きるのですが、個人的には動画でこそ、その進化は発揮されると考えています。
4Kムービーを撮れるのはもちろん、ピントが来るのが早いため、国内海外問わずyoutuberが絶賛しています。
また最高960fpsのスーパースローモーション機能も備えています。
RX100M4
RX100M4からデジタルカメラの命というべきセンサーがメモリ一体1.0型積層型CMOSセンサーになり、連射性能が大きく向上しています。
また4Kに対応し、動画撮影に強くなっています。また液晶の解像度が235万画素となっています。
M5との違いはスペック上ではAFのスピードと精度、連写性能が主な部分になっています。オートフォーカスポイントが315点(M5)と25点(M5)と大きく差があります。
しかしカメラ屋で実際に比較した際にはAFに関してはそこまで差を感じ取れませんでした。
値段は15,000円ほどM5より安いので動画を撮るのをメインに考えている方は案外、妥協点なのかもしれません。
RX100M3
RX100M3からは180度回転するバリアングル液晶を備え、画面を見ながらの自撮りが出来るようになりました。
またレンズがこのM3から変更になり、24-70mmと広角側が広くなり、望遠が短くなっています。
特に望遠の開放F値がF2.8と明るくなり、背景ボケした写真が撮りやすくなりました。
また電子ビューファインダーをM3から搭載するようになりました。
個人的には旅では広角側の写真が好きなので、このレンズの差は大きいかなと感じます。セルフィーにも広いほうが撮りやすいし、沢山の人と撮れますね。
RX100M2
M2では裏面照射型のセンサーに変わり、暗い所での撮影性能があがっています。
またwifiを備えスマホとアプリで連携して撮ってすぐにスマホに写真を転送出来るという強みがあります。
RX100シリーズでは唯一M2だけはアクセサリーシューを備えています。
RX100 (初代)
初代の特徴はRX100シリーズの基本となるベーシックな機能と値段の安さです。RX100は2017年5月の実売価格37,000円ほどなんです。
ちなみに2013年に買った友人も34,000円ほどで購入しているので、もう値段は大きく下がらないと思います。
RX100の最大の弱点はwifi機能が無いことだと思うのですが、EYE-FIなどのwifi機能を搭載したSDカードを利用することでこの弱点を補うことが可能です。
結局どれ買えばいいの?比較表も作ってみました
さてここまでRX100シリーズを新しいものから紹介してきました。
カメラについて詳しくない人には結局どれを買えばいいのか分からないという声が聞こえてきそうです。
低予算で買いたいあなたに初代RX100
低予算で買いたい方は迷わず初代です。発売当初7万円ほどした初代RX100も今では34,000円程度です。
性能を考えれば激安、コスパ抜群だと思います。
写真をメインにセルフィーやwifiをしたり高機能が欲しいあなたにはRX100M3
暗いところでも撮影できる高感度機能や180度回転する液晶や広角レンズでセルフィーをwifiでスマホにすぐに写真を楽しみたい方にはM3がおすすめです。
ただ値段は初代の倍近い7万円程となっています。
youtuberになりたい!動画を撮りたいあなたにM5
はい、僕の事です。
動画撮影をするのであれば文句な4Kに対応、AFが爆速のM4またはM5です。
M4とM5の価格差は15,000円ほどなのでここは最新機種かなと感じています。
RX100シリーズ比較表
表はスマホなら横にスクロール出来ます!
機種名 | RX100M5 | RX100M4 | RX100M3 | RX100M2 | RX100 |
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発売日 | 2016年10月 | 2015年7月 | 2014年5月 | 2013年7月 | 2012年6月 |
価格(2017.4) | 100,000 | 85,000 | 70,000 | 57,000 | 36,000 |
センサー | メモリー一体積層型 CMOSセンサー |
裏面照射型 CMOSセンサー |
CMOS センサー |
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開放F値 | 広角:F1.8 望遠:F2.8 |
広角:F1.8 望遠:F4.9 |
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焦点距離 | 24-70mm | 28-100mm | |||
最短撮影距離 | 広角:5cm 望遠:30cm |
広角:5cm 望遠:55cm |
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光学ズーム | 2.9倍 | 3.6倍 | |||
全画素 超解像ズーム |
5.8倍 | 7.2倍 | |||
デジタルズーム | 11倍 | 14倍 | |||
液晶の角度変更 | 上に180度、 セルフィー可 |
上に80度 | |||
ファインダー | 0.39型 235.92万画素 |
0.39型 144万画素 |
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ISO感度 | 125-12800 | 160-12800 | 125-6400 | ||
AF | 315点 像面位相差AF |
25点コントラストAF | |||
シャッタースピード | 1/32000秒 | 1/2000秒 | |||
連写 | 24枚/秒 | 16枚/秒 | 10枚/秒 | ||
動画性能 | 4K | fullHD | |||
アクセサリーシュー | – | – | – | ◯ | – |
Wi-Fi対応 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | – |
寸法(横) | 101.6 | ||||
寸法(縦) | 58.1 | ||||
寸法(奥行き) | 41.0 | 38.3 | 35.9 |