2015年5月29日、googleから新しいサービスがリリースされました。それがgoogle photosです。
どういうサービスかといいますとwebサーバー上に写真を保存しておく所謂クラウドサービスです。
それなら今までもflickrやpicasaがあったじゃない?という声が聞こえてきそうです。
このgoogle photoの凄いところはなんと1600万画素(16MP)までの画像とフルHD(1080px)以下の動画を無制限で無料で保存出来るところです。
旅行をしながら写真撮影にハマっていった僕は気づけば、Canon EOS 6Dというフルサイズ機にGOPROやDJ PHANTOMを使って動画撮影をしたりと写真や動画の保存整理には苦労していて、未だに最適解が見つかっていません。
今もオーストラリアにバックアップやトラブルも考えて、2TBのHDDを2つも持ってきているような状況です。
そんなわけで、このgoogle photosが使えるサービスなのかどうか、機能を既存サービスと比較しながら探っていきたいと思います。
INDEX
写真をバックアップしよう
みなさん写真のバックアップはしていますか?
僕は現在オーストラリアでワーキングホリデーに来ていて、更に長い目でみると世界一周旅行の途中です。このブログは主に旅行について書いているため同じように中長期旅行中の方も多いのではないでしょうか?
僕は旅行中に友人達がしっかりとバックアップを取っておらず痛い目に遭っているところを何度か見ています。
例えば旅行中にスマホやパソコンを盗まれたり、PCやHDDが故障してしまうなどです。
もしスマホやパソコンを盗まれても海外旅行保険に加入していれば、端末の代金はある程度帰ってくるのですが、写真などの大切なデータ、思い出は帰ってこないのです。
そこで、やっておきたいことがデータのバックアップ特に写真です。
どこにバックアップするか
僕は写真をHDDとクラウドサービスに分けてバックアップしています。
今までは写真はクラウドではFlickrにバックアップしてきました。
しかしFlickrは無料アカウントでは容量に1TBの制限があり、僕は既に700GBを超えているのです。
そこで、新しく登場した容量無制限のgoogle photosに注目、試してみることにしたのです。
※Flickrの容量無制限のサービスは年間$25かかります。
※クラウドとはwebサーバー上にデーターを保存してパソコンやスマホなど様々な端末からアクセス出来るようにするサービス
2つの保存形式
google photosを使うにあたってまず注目しておきたいのが保存形式。
高品質と元のサイズ2つの保存形式があります。
高品質 モード
無料、容量無制限一般のカメラ: 写真のサイズが 16 メガピクセル(MP)以下のスマートフォンのカメラやオートフォーカス カメラに向いています。利用法: 写真の印刷や共有に向いています。サイズ: 写真や動画を高品質のままサイズを縮小して保存できます。
元のサイズ モード
アカウントの空き容量を消費: Google アカウントの無料の保存容量 15 GB を使用します。デジタル一眼レフカメラ: デジタル一眼レフカメラ(DSLR)で撮影した写真を元の品質のまま保存する場合に向いています。利用法: 大判写真の印刷や、元のファイルを変更せずに保存する場合に向いています。サイズ: 写真や動画を撮影時のサイズで保存します。
ちなみにこちらのモードではgoogle driveと共用の有料プランも用意されています。
つまり容量が無制限になるのは高品質モードのみ、なので注意が必要です。
高品質モードで使える16MPとはどれくらいのサイズなのか
僕は一眼レフでの写真撮影を趣味にしていますが、それでも16MPという数値にピンと来ませんでした。
16MPとはどれくらいのサイズなのでしょう?
僕は実際に自分が使っていたり、気になっている最近のスマホとデジタルカメラの画素数を調べてみることにしました。
画素数一覧
機種名 | 画素数 |
---|---|
<a href=http://www.amazon.co.jp/s/ref=as_li_ss_tl?_encoding=UTF8&camp=247&creative=7399&field-keywords=iphone6plus%20sim%20free&linkCode=ur2&rh=i%3Aaps%2Ck%3Aiphone6plus%20sim%20free&tag=gotravelife04-22&url=search-alias%3Daps” target=”_blank”>iPhone6Plus | 8MP |
nexus6 | 13MP |
SONY RX100 mk3 | 20.9MP |
RICHO GR | 16MP |
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II | 17.2MP |
Canon EOS 6D | 20.2MP |
SONY α7II | 24.30MP |
比較表を見ると凄く簡単に分かることがあります。
スマホのカメラは軒並み16MP以下で劣化の無い完全なファイルで保存することが出来るけれど、高級コンデジや一眼レフクラスのカメラの写真はサイズダウンして保存されることがわかりました。
スマホ写真のバックアップには完璧
つまり、スマホだけで写真を撮っていてバックアップに利用したいのであればgoogle photosは完璧な選択肢となるでしょう。
一眼レフや高級コンデジ写真の保存
一方で一眼レフや高級コンデジのユーザーには完璧な選択肢ではありません。
アップロードした写真は16MPにサイズダウンされてしまい、元のファイルより劣化してしまいます。
しかしながら16MPというサイズは充分に大きく、パソコンやスマホで写真を見たり、友人に撮った写真を送るといった用途では何の問題もありません。
実際に違いが分かるのはダウンロードした写真をかなり大きく表示したり、RetinaのMacbookたiMacなどで見たりした時ぐらいでしょう。
ですのでバックアップはしておきたいけれど、そこまで完璧に画質に拘らない、無料でバックアップしたいという人にもgoogle photosはとても良い選択肢と言えるでしょう。
動画の保存
僕は去年から一眼レフやGOPROを使って動画も撮るようになりました。
google photosではHD動画つまり1080pxまでのサイズの動画を無制限に保存出来ます。(1ファイル10GBまで)
最新の一眼レフやGOPROカメラはもちろんiPhone6PlusはフルHDの動画も撮影できるので、動画は残念ながら完全な状態では保存されませんが、HDの動画は充分に綺麗ですし、無料という事を考えれば充分ではないでしょうか。
ちなみに僕はGOPROで、動画を撮る際ほとんどHD1080pxを選択しています。
何故なら動画ファイルはやはりファイルが重く、HDDの容量をすぐに食ってしまうからです。
仮により大きいファイルの動画を撮ってもクラウドサービスにアップするにはかなりの時間を要するでしょう。
使いやすいサービス
google Photosのもう1つの売りが使いやすいUIではないでしょうか。
日本語も対応していてパソコンのブラウザ上からや専用アプリからも、iPhoneやandroidのアプリからも利用することが出来ます。
実際にブラウザやiPhoneのアプリから利用してみましたが、1枚の写真をシェアしたり、特定の写真集を作ってシェアするのもとても簡単です。
画質を追求するプロやハイアマチュアには別のサービスの方が良いかも
僕はCanon EOS 6Dというプロも使うような、かなり大きなフルサイズ一眼レフを使っています。
このカメラを買ってから殆どの写真はRAWで保存しています。
このgoogle photosはRAWにも対応している様子(Macのgoogle photosアプリにはRAWをアップするか確認する項目あり)なのですが、高品質モードではやはり動作しないようです。
現状はLightroomで現像した選んだ写真だけをFlickrにバックアップするようにしているので、容量は1TB内に収まっているのですが、限界も見えてきています。
そこでプロまたハイアマチュアが使うのに最適なクラウドサービスはどれか検討してみました。
サービス名 | google photos | Flickr | amazon Prime Photos |
---|---|---|---|
料金 | $9.99/月 | $6/月 | $11.99/年 |
容量 | 1TB | 1TB | 写真無制限、動画5GB |
RAW | ◯ | X | ◯ |
動画 | ◯ | ◯ | ◯ |
1ファイルのサイズ制限 | 写真75MB、動画10GB | 写真200MB、動画1GB | 写真動画2GB |
改めて比較してみたところ、写真だけの保存を考えるとamazon Prime Photosが最も良さそう。RAWにも対応した上で年間$11.99はかなり安いです。
ただ僕は動画も撮るようになってしまったのでamazon Prime Photosは動画の容量が5GBしか無いのが悩みどころです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
新しく始まったgoogle photosはスマホで写真を撮るユーザーはもちろん、一眼レフやデジカメで写真を撮るユーザーのとっても、容量無制限で無料で使える非常に良いサービスだと思います。
一方で僕はamazon Prime Photosに登録するか悩んでいます。