多くの節約型の海外旅行者がクレジットカード付帯の海外旅行保険を利用して海外旅行をしているのではないでしょうか?

僕も

の3つのクレジットカード付帯の海外旅行保険を利用していて、無料で90日まで疾病治療合計570万円、携行品損害100万円以上の保険に加入できるので、基本的に90日以内の海外旅行保険はこの保険で賄っています。

しかし90日以上経ってしまった場合はどうでしょうか?

予め90日以上旅行する場合であれば日本の海外旅行保険に加入するのが費用はかかりますが、最も安心なプランだと思います。

こんな場合はどうでしょうか?

  • 予定では90日で帰ってくるはずだったが、もう少し旅行したくなった。
  • 世界一周で一年間の海外旅行保険をかけてきたけれど、まだ旅を続けたい。

海外旅行保険について詳しい方ならご存知のことかと思いますが、日本の海外旅行保険会社は基本的に日本出国前にしか保険を加入させてくれません。

また2015年以降、日本の保険会社の海外旅行保険は海外旅行保険の延長を受け付けてくれないケースが出てきているようです。

そんな時に利用したいのが、海外の保険会社。

海外の保険会社には海外旅行の途中でも加入できる海外旅行保険というのが存在します。

僕が調べた限りだと下記の3社は途中からでも海外旅行保険に加入することが可能です。

その中でも、今回は24時間365日の日本語アシスタント対応で、日本語で申し込みや対応がしてもらえるという、海外旅行保険グローブパートナーについて調べてみたので紹介していきたいと思います。

海外旅行保険グローブパートナーとは?

代理店ASSETS ASSURANCES社のwebサイトによると、海外旅行傷害保険、グローブパートナーは、世界最大の保険会社アリアンツ社と総合保険代理店ASSETS社が共同で開発した保険商品とのこと。

グローブパートナーについて

海外旅行中、留学中のいざという時に本当に必要な医療補償・アシスタント補償・一般賠償責任補償を手厚くし、必要がないと思われる補償をなくした安心補償+コストパフォーマンス追求型の海外旅行傷害保険です。すでに全世界で100万人以上のお客様にご利用いただいております。

この海外旅行傷害保険は、クレジットカードによりオンラインで契約することができます。カード決済が確認されましたら、すぐに契約書および付保証明をMailにてPDFファイルでお送りいたします。

この保険の短期契約は、69歳以下の方でしたらどなたでもご契約いただけます。 長期契約は、長期で色々な国にご旅行される方、留学・ワーホリの方の為のものです。 その他の理由(就労等)で長期に滞在される方は、ASSETSまでお問合せください。

補償地域は、選択する渡航先によって違いますので、ご注意ください。

※下記のページによるとこちらの商品はドイツの保険会社アリアンツではなくドイツ資本のアリアンツフランスが販売している保険商品のようです。また、アリアンツ日本は海外旅行保険の商品を販売していない模様。

アリアンツ社の海外旅行保険のメリットは何と言っても費用の節約! 3ヶ月135€、1年540€から

下記に詳細を書きますが、保証内容が日本の保険ほど手厚くないこともあり、グローブパートナーは保険料が日本の保険会社に比べ大幅に安いです。

また途中から加入することで無駄にクレジットカード付帯の保険と任意の保険の2つをかける必要が無くなるので契約期間を短くすることが可能です。

グローブパートナーの補償内容

おもな補償内容は下記の通りです。

  • 入院・通院・薬・検査等の医療費
  • 自国までの緊急移送等のアシスタントサービス
  • 個人賠償責任補償
  • 傷害死亡後遺障害補償
  • 自国から渡航地までの往復時の寄託手荷物補償

医療費の保証

医療費の保証内容は下記のようになっています。

内容 補償
入院費と外科手術費 事前電話連絡により病院への直接還付 100%(注1)免責・待機期間なし
通院での治療費、処方箋薬、検査、X線などの検査、緊急移送費用 100%(注1)
緊急歯科治療 年間最高 300€
事故による歯科治療 年間最高600€
1被保険者に対する年間最高医療費補償金額 150,000€

(注1)ただしフランス国内の医療費還付は、次のようになっています。

  • 通院の場合、一日の治療に付き最高100Eurosまで補償。
  • 入院の場合、フランスの社会保健局が承認している病院は実費100%補償。
  • フランスの社会保険局が承認していない病院の場合は実費80%まで補償。

アシスタンスサービス

内容 補償
救援費用 100%
本国への移送費用 100%
6日以上の入院時の親族付き添い費用 往復航空券+80€/泊(最高8泊まで)
親族が死亡した場合の緊急帰国費用 帰国航空券
常備薬が当地で見つからない場合の医薬品送付 100%
緊急メッセージ送付 100%
捜索費用 最高 3,000€
盗難時の金銭貸付 最高 700 €
裁判補助費用 最高 3 000 €
刑事保証金前払い 最高 7 000 €
死亡時の遺体送還 100%(葬儀代1500€まで)

個人賠償責任保険補償

内容 補償
海外旅行行程中の事故における法律上の損害賠償を負った時の補償 免責100€ 人的損害最高4,500,000€
物的損害 最高450,000€
委託品損害 最高11,500€
傷害死亡障害保険 傷害死亡補償8,000€
傷害後遺障害補償 最高30,000€
寄託手荷物補償 自国または、居住国から渡航先への往復中の補償最高 1,150€

補償地域について

日本の海外旅行保険に慣れていると戸惑うかもしれませんが、保険料が渡航先により別れており、それ以外の地域を旅行すると保険の対象から外れる模様です。

詳しくはASSETS ASSURANCES社のページで確認してください。

参照元

保険金額

3ヶ月135€、1年540€からとなっています。

詳しくは下記に載っています。

現在、僕は2015年10月から、クレジットカード付帯の保険のみでオーストラリアにいて、もうすぐ保険期間の90日が終了。その後の2016年1月から4月までの約3ヶ月間の加入を検討しているので、料金を確認してみると、

日本→アジア・オセアニア※2、35歳未満、3ヶ月を選ぶと料金は177€(約22,700円)となります。

もし日本の保険会社に加入すると、日本出国時からの加入を余儀なくされ、加入期間は半年となり、調べた限り、一番保険料が安い東京海上日動の海外旅行保険で8万円以上かかります。

この保険を使えば保証内容は多少減りますが、6万円近く節約できます。

グローブパートナーを利用する上での注意点

ただし、この保険には、日本の保険とは違ったいくつかのルールがあります。
正直、誰にでもオススメ出来るものではなく、内容をよく理解した上で加入したほうが良いと思います。

保険契約前に同等レベルの保険を契約している事が加入の条件

グローブパートナーに加入するには従来の保険と同じように、日本出国時に加入するか、海外旅行中に途中から加入する場合はそれまで同等レベルの保険に加入していることが条件となります。

つまり、クレジットカード付帯の保険や任意の海外旅行保険が切れた際には利用可能ということです。

疾病治療は基本キャッシュレス無し

病院での治療を受ける際は自分で支払いをし、後で保険会社に料金を請求しなければなりません。

ただし、万が一入院になるようであれば、入院の際はキャッシュレスで対応してもらえるのです。

携行品損害は無し

大きいのが携行品損害が無いということです。

個人的には過去にスリに合ったり、物を壊してしまって、今まで何度か携行品損害を請求しています。

値段の高いデジタルガジェットを沢山持って旅行しているので、これが無いのは大きいと思います。

南米などスリに遭ったり強盗にあったりする可能性が高い場所に旅行する場合は、この保険が最適かどうか検討する必要があると言えるでしょう。

世界一周旅行者が利用する場合は?

世界一周旅行のように複数の国を旅行する場合はどのように契約すればよいのでしょうか?

よくある質問にはこのような回答が載っていました。

Q.数カ国を旅行する場合、どのように渡航先を選択すればいいのですか。

A.ヨーロッパ地域のみ、アジア・オセアニア地域のみを旅行する場合は、最初に訪問する国を選択してください。地域をまたいで旅行する場合は、補償地域を全世界にしなければならないので、ヨーロッパ地域、アジア・オセアニア地域以外で、最初に訪問する国を選択してください。

とのことで世界一周旅行にも使えそうです。

早期に旅行をやめても返金は無し

もし1年のつもりで契約をして、途中で帰国した場合保険料の返金は一切ありません。
旅行期間が不明な場合は少なめに契約し、せっかく何時でも何処でも加入できるのですから、都度延長したほうが賢いかもしれません。

その他、気になったことをアセット社に直接質問してみた

病気になった際に通訳を呼ぶことは出来るか?

海外で大きな病気をした経験がありますか?僕は中国で精巣腫瘍が発覚したという経験があります。

当時、最初は外国人が行く診療所のようなところに行きましたが、その後総合病院に移動、検査となりました。

医者は殆ど英語が通じず、会話は中国語、たまたま居合わせた中国語が堪能な友人と通訳を通して状況を理解しました。

英語圏ならまだしも、それ以外の国では、医者に掛かる際、通訳を呼んでもらえないと多くの日本人の旅行者は困ることは容易に予想出来ます。

アセット社からの回答として通訳を呼ぶサービスは含まれていないとのことでした。

これは非常に大きい問題だと思っていて、渡航先に非英語圏が含まれるのであれば、本当に最期の手段として以外ではこのグローブパートナーを使うのは辞めておくべきだと思います。

日本の保険会社だと病院の手配や予約などを代行してくれるが、そういった事はしてもらえるのか?

例えば、病気になった際に日本の保険会社に電話すると、大都市であったり、日本人観光客や日本人の現地在住などの方が沢山いるような場所(例えばニューヨークであったり、バンコクであったり)であれば、日本人のスタッフがいたりするような病院を探して手配してくれます。

このようなサービスが期待出来るのか確認してみました。

アセット社からの回答として病院、予約手配等のサービスは含まれません。とのことでした。

日本の保険会社が持っていると思われる、日本人のスタッフが常駐している世界の医療施設一覧のようなものをインターネットで探してみましたが出てきませんでした。

唯一まともなリストがあったのが

ですが、実際に僕が行ったことのある日本人がいる病院が掲載されていないなど、掲載数が少ないと感じます。

地名 + 日本人 + 病院などで検索すれば見つかるかもしれませんがこちらも自分で手配しなければならないことを頭に入れておくべきでしょう。

保険金を請求する場合、原本などを必ず郵送しなければならないか、写真をEメールなどで送るのではダメなのか。また郵送する場合送料を負担しなければならないのか

入院時以外はキャッシュレスサービスが無いグローブパートナー。
診察料や薬代は一時的に立て替える必要があり、後日、郵送して請求する必要があると下記のページに記載されていました。

保険金の請求について | ASSETS ASSURANCES

フランスまで書類を郵送した場合一体送料がいくらかかるのでしょうか?

例えば、日本の保険会社に加入中で時間があれば、ちょっとした風邪などで病院に行った事もありますが、そのような利用方法は辞めなければなりません。

アセット社からの回答として必ず原本が必要です。送料はお客様負担となります。とのことでした。

風邪などの軽い病気でも気軽に日本の海外旅行保険を使って病院に行ったことがありますが、このような利用方法はフランスに書類を送る送料であったり、手間の方が大きくなり気軽に利用するのは難しいと感じます。

24時間365日の日本語アシスタント対応とのことですが、対応はアリアンツ社が行われるのか、それともアセット社が行われるのか?

Webサイトには記載が見当たりませんでしたが、アセット社のtwitterには

のように記載があります。

実際どこの誰が対応してくれるのか非常に気になったからです。

保険商品自体はアリアンツ社のもので、契約中に倒産などをする可能性は低いと思われますが、パリに会社があるという本音で言えば、得体のしれない代理店はどうなるか分からないからです。

アセット社からの回答として24時間365日の日本語アシスタントは、入院の時のみで、【Allianz Global Assistance】が担当致します。アセットの営業は、通常営業時間のみです。とのことでした。

24時間対応は入院時のみという注意が必要が必要です。

そもそも、グローブパートナーの場合、医者に行くときは勝手に行ってその後に代金を請求するというのが基本ですので、そもそもあまり電話をする機会はないのかもしれませんが。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

確かに料金は非常に安いグローブパートナー

しかし、従来の日本の海外旅行保険に比較してみると、実際に保険を利用する際は何でも自分でやる必要があり、手間が大きくなることは間違い無さそうです。

余計なサービスを省いてまるでLCCのようにも感じますが、体に不調が起こった時に利用するのが保険ですので、あまり良いサービスとは言えないのかもしれません。

使い方としては、

  • 渡航先の医療事情、言語に精通している場合(ワーホリの方などに利用者が多い模様)
  • 英語圏に滞在時のみで保険料を節約したい場合
  • 元々契約していた保険が切れた時などの緊急用

といった使い方が適切なようです。

そんな事を書いておきながら、僕は2016年1月よりこちらのグローブパートナーを利用予定です。

僕の場合、滞在先はオーストラリアで英語圏、フィリピン留学を経て多少の英語なら喋れる(実際の所、医療用語はわからない単語ばかりです)ただ、元々契約している保険が切れるといった事情があります。

実際に病院などに行くことがあったら別途、体験談などを記載してみようと思います。

グローブパートナーを利用される場合、上記の内容をよく確認した上で利用して下さい。

※上記調査は2016年1月14日に行いました。最新情報はグローブパートナーのwebサイトでご確認下さい。