オーストラリアワーキングホリデーの時の話を書いていこうと思います。
ブリスベンでの仕事を辞めた後、シドニーを経由してメルボルンを目指して、海岸沿いをゆっくりオーストラリアを車で旅しました。
オーストラリアを車で回って旅することをラウンドと呼び、本当に様々な人が旅をしています。
このラウンド生活は僕がオーストラリアで最もやりたかった事です。
INDEX
ラウンドの魅力
ラウンドは自分で車を運転して行うのでどこに行くのも自由だし、自己責任です。
オーストラリアには広大な土地があり、シドニーやメルボルンといった都市、世界的な観光地であるエアーズロックやグレートバリアリーフ、それに美しいビーチやジャングル、様々な魅力的な場所があります。
僕の場合はオーストラリアで中古車を購入して旅していますが、キャンピングカーやバンをレンタルして旅行している人もかなりいます。
自分の車の場合、レンタカーのように1日単位で料金はかからないので本当に時間の許すかぎりゆっくりと旅することが可能です。
そしてオーストラリアは大自然があり、治安も非常に良く、インフラが整っているので非常に旅行しやすい事、気候が良く湿気が高くないのでキャンプもしやすいことが、このラウンドを楽しくしてくれています。
驚くほど多い車で旅する人々
日本人の感覚からすると想像出来ないかもしれませんが、オーストラリアを車で旅をしている人は夏を迎えていてベストシーズンであったことを差し引いても本当に多いです。
こんな風に旅をしている人は車が本格的なキャンピングカーだったり、4WDの大型車にキャンピングカーを牽引していたり、キャンプ仕様に改造されたハイエースのようなバンだったりします。
だから旅行者だってひと目で分かるんです。
予算や、やりたいことに応じて旅のスタイルも様々
- サーフボードを持って海を回る人
- 各地でファームなどの仕事をしながら転々とする人
- 一箇所に少し長く滞在しながらのんびり回る人
僕が知っているのはほんの一部の話。
日本にいる人には想像できないぐらい、このような旅をしている人はいるんです。
旅する人の国籍も様々
オーストラリア人が多いのはもちろん、よく出会うのはフランス人やドイツ人。大部分は白人の人ですが、中国系の人にも会いましたし、日本人は少ないのか僕が出会わなかったのかな。。。
また年齢も様々で僕のようにワーホリでやってきた世界各国の若者、家族でキャンピングカーで旅行している人たちもいれば、仕事を終えて引退した初老の夫婦なんかもよく見ます。
オーストラリアを車でラウンドする方法
車を手に入れるor車を借りる
一番の難関は車の入手とメンテナンスでしょう。
車の購入については過去のエントリーを参考にして下さい。
【ワーホリ】オーストラリアでの車購入、名義変更、任意保険などまとめ
もし、あなたが短期間でオーストラリアを回りたいと思うのであれば、上であげたようにキャンピングカーをレンタルする方法もオススメです。
キャンピングカーのレンタル業者はいくつかあり、オーストラリアを旅するためのクーラーボックスや調理器具などのギアも合わせて借りられるため使い勝手が良さそうです。
- Campervan Hire Australia & New Zealand – Cheap Campervan Rental
- Car Rental Campervan & Camper Hire– Jucy Rentals | Australia
どのように暮らすのか
さて車中泊ライフと言ったってどこで寝たり、食事を取ったりするのでしょうか。お風呂の問題だってあります。
車中泊ライフに欠かせない便利アプリwikicamps
宿泊場所やシャワーといった情報はwikicampsというアプリで探すのがとても便利です。
この便利さは実際に使って旅してみないと伝わらないかもしれせん。
wikicampsにはこれから下記で紹介する、宿泊場所、BBQスポット、シャワー、駐車場、ビューポイントといった車で旅するために必要なインフラの情報を地図上で、更に無料で利用できるかなど細かく条件を指定して検索することが出来るので非常に便利です。
価格は600円ほどしますが、その利用価値は充分にあるといえるでしょう。
宿泊場所
オーストラリアでは基本的に車中泊が禁止されています。
何故かというと、オーストラリアではキャンピングカーで旅行をするのが余りにも一般的なため、もし車中泊を許してしまうと、良い観光地の駐車場はキャンパー(このような生活を送る人をこう呼びます。)で一杯になってしまい、一般の観光客が車を停められなくなってしまうからだと容易に想像できます。
またオーストラリア各地には沢山のホリデーパークやキャラバンパークと呼ばれる日本で言えばキャンプ場のような施設があります。誰もがその辺の道端で車中泊をしてしまえば、キャラバンパークの利用者はいなくなってしまうでしょう。
しかし稀に宿泊が許されている場所やキャンプ禁止と書かれていない場所があるのです。
これらの場所は無料で利用できます。
食事
オーストラリアは物価が高くこの記事を書いている2016年6月現在では$1=74円ほどですが、僕が旅している頃は85-90円ほどでした。
レストランは今でこそ日本と同じくらいの水準まで価格が落ちてきましたが、当時は少し割高に感じていたこと、貧乏旅行者でもあり、あまりレストランで食事をすることは殆どありませんでした。
代わりに自炊をするのですが、スーパーで食品を買えばそんなに食費がかさむことはありません。
そして自炊をする場所ですが、オーストラリアには本当にどこでも無料の電気式BBQ施設があり、自前の調理器具が無くても結構料理が出来てしまいます。
シャワー
僕が旅したのは主に海岸線沿いです。
ビーチがある場所には少なからず水シャワーが設置されていて、時には温水シャワーも用意されていたりします。
駐車
オーストラリアの一部の都市部やバイロンベイなどの人気の観光地を覗いて大抵無料の駐車スペースがあります。
旅行中、駐車場代を払ったのは本当にわずかな回数です。
交通ルール
オーストラリアを車で旅をする際に気をつけなければならないのが交通ルールをしっかり守らなければならないということです。
例えば高速道路で制限速度100kmという表記があったら100km以上のスピードを出してはいけません。
実際、高速道路で制限速度が下がったら周りの車が一斉にスピード制限を遵守しスピードを落とします。
少しでもオーバーするとカメラなどで捕まるそうです。
僕は事前にこの話を聞いていたため捕まることはありませんでしたが、数多くのワーホリがスピード違反で捕まっているようです。
また信号も非常に厳しく、少しでも赤の時に交差点に進入しようものならカメラで撮影され罰金になるそうです。
日本にはないものとしてランダバウトの存在も上げておかなければなりません。
ランダバウトとはロータリーのことでオーストラリアでは交差点の代わりにごく一般的に使われています。
動物に注意
オーストラリアはカンガルーをはじめとした、たくさんの動物が生息しています。
その中でも特にカンガルーとの事故は非常に多く、夜はカンガルーがライトに吸い寄せられて道に飛び込んでくる事が多いとのことです。
オーストラリアでは沢山の車がルーバーと呼ばれるカンガルー対策にかなりしっかりしたバーを取り付けていたりします。
僕はというと、飛び込んでくる可能性が高い日没後は基本的に長距離の運転をしませんでした。
寝る場所を見つけられずに日没後も走る時はかなり低速で運転するなどの対策をしていました。
車に引かれたカンガルーを道端で見かけるのは本当によくある光景です。
用意したいアイテム
オーストラリアのラウンドするのに用意しておきたいアイテムをまとめてみます。
simフリースマホとスマホを固定する台
まず用意したいのがSIMフリースマホです。
オーストラリアの通信会社のSIMを用意しましょう。見知らぬ国でどこでもインターネットが出来るのは想像以上に便利なものです。
僕のオススメのオーストラリアの通信会社は自分でプランをカスタム出来るYomojoです。
また車を運転中にスマホをいじるのは日本と同様に違法です。
ナビ代わりに利用すると便利ですので固定する台を用意することをオススメします。
商品紹介にはカエレバを利用しています。
ちなみにナビアプリは都市部では正確性の高いgoogle map、郊外では予めwifi環境で地図データをダウンロードしておいて利用できるHEREがオススメです。
電源の確保
宿泊費を下げるため、無料で寝ることが許可されているレストエリアを利用することもよく有りました。
そうすると、困るのが電源の問題です。
ナビに調べ物、音楽とスマホは車の旅にも欠かせないもので、車の運転中にシガーソケットから充電出来るものは最低限、持っていたほうが良いでしょう。
商品紹介にはカエレバを利用しています。
こちらのFMトランスミッターは音楽をBluetoothで接続、USBからハイパワーで充電でき、全く同じものをオーストラリアで使っていて大活躍したものの一つです。
また結構なキャンパーがソーラーパネルを天井に積んでいたりと、その本格的な装備に驚かされます。
僕はソーラーパネルを持っていなかったのですが、オーストラリアは日差しが強く、晴れの日が多いので、用意すればよかったと思ったものの1つです。
特に日本ではオーストラリアで買うよりも随分安く手に入ります。
商品紹介にはカエレバを利用しています。
こちらのモデルは持ち運びにコンパクトで充電効率も高くオススメです。
調理器具
僕が主に旅したオーストラリア東海岸沿いは本当にどこにも電気式のBBQ台があり、よく利用していました。
ですのでそれ以外の簡易的なコンロや食器だけを用意すればかなり幅広い調理が意外と可能です。
主な調理器具はK-MARTやBIG-Wなどでキャンプ向けの物が日本よりも安く入手できます。
ちなみに、日本から何処でも持ち運べる食器ならばこちらがオススメです。
商品紹介にはカエレバを利用しています。
コンロとこのようなケトルがあればインスタントラーメンやパスタを作れます。
僕は他にもコーヒーを挽くミルや折りたたみ式のドリッパーなどのキットを持っていたので、オーストラリアの美味しいコーヒー屋で豆を買い旅先でコーヒーも楽しんでいました。
寝具
車中泊の旅をどれくらいするか、どの季節に行うか、どこに行くかに寄って寝具の装備は変わってくるでしょう。
僕は冬にオーストラリア入りし、車を買ってすぐにリズモアという街のキャンプ場に泊まったのですが、あまりに寒く、元々持っていた寝袋の他に毛布を買い足しました。
他にも寝る時はエアベッドを敷いて寝たりもしていまいた。
毛布もエアベッドも寝袋もK-MARTで手に入ります。
もし、日本から持って行くならば超コンパクトな寝袋でしょう。
商品紹介にはカエレバを利用しています。
余計な機能を削ぎ落としたシンプルで収納時はφ10×18cmと超コンパクトな寝袋重量は僅か300g。バックパッカーにもオススメ。
カーテンやシェード
寝る時に気になるのが外部の光や周りからの視線です。
多くのキャンパーがサンシェイドやウィンドウスクリーン、自作のカーテンや布、タオルなどをかけて光を遮ったり、周りからの視線を遮断していました。
音楽
車の旅に音楽は欠かせません。郊外ではまだまだ圏外の場所もありますし、オフラインでも聴ける音楽を用意したほうが良いでしょう。
Simon Phillipsさんは僕がオーストラリアで出会ったストリートミュージシャンの1人です。
オーストラリア滞在中、偶然3回も彼のストリートライブに居合わせました。
歌いギターを弾きながら足でドラムを叩く独特のスタイルと旅に合う雰囲気の音楽が大好きになりました。
彼自身も車でオーストラリアを旅しながら各地でライブをしているとのこと。
まとめ
僕は移動中や小さな街の近くでは無料のレストエリアで車中泊をし、BBQスポットや自分で用意した調理器具で自炊し、暖かい気候を利用して水シャワーで乗り切ってきました。笑
疲れたら時にはキャラバンパークに泊まったり、都市部に着いたらairbnbや短期で借りられる部屋を借りたりしながら旅しました。
オーストラリアは本当にキャンプ生活がしやすく、特に無料の場所での車中泊の場合、宿泊費が高いオーストラリアにおいて旅費をかなり節約できます。
今回僕は時間と季節の関係で全ての場所を回ることが出来ませんでした。
例えば真夏のウルル(エアーズロック)に自分の車で行くには人がほとんど居ない灼熱の荒野を何時間も走ることになり、それなりのリスクが伴います。
また時間を作って車でオーストラリアを旅したいものです。