世界中のいろんなカフェを訪ねていくにつれ、コーヒーにはまり、家でも美味しいカフェラテを飲みたいと考えていました。
しかし数年前に調べたり、試しに安めのエスプレッソマシンを買ってみた結果、カフェのような美味しいラテを飲むにはエスプレッソマシンはそれなりに高価なものを買わないとダメというのが結論でした。
2020年、コロナ禍になって家で過ごすことが増え改めてエスプレッソマシンを購入することを検討し始め、2021年とても安価で美味しいラテを淹れることができる製品を見つけたので購入してみました。
INDEX
エスプレッソマシンの比較検討
エスプレッソマシンはカフェで使われているような業務用だと数百万円するもののようで
もしカフェをやるなら
がいいなぁと思いますが、高すぎますし、置く場所もありません。
LA MARZOCCO Lineaは小型のものがあり、家庭用として紹介している人もいますが、それでも100万円ほどしまして高すぎます。
もう少し家庭向けのものに目を向けてみて
候補に上がったのがこの辺りでした。
あたり。どちらもお値段は150000円
デザインもかっこいいですし、使用している人をネット上で見かけると美味しいラテが淹れられそうです。
しかしいよいよ、La pavoniをポチろうと思った時にInstagramで面白い商品を見つけたのです。それが
flair espresso proとnano former
私のイメージするエスプレッソマシンはエスプレッソとミルクを作るものが一つのマシンに備わっているものでした。
このようなミルクをミキサーのようなものでつくるイメージは全く無かったのですが、見つけたInstagram動画を見る限りはしっかりとしたクレマが出ているエスプレッソと綺麗なラテアートが描かれたラテが紹介されていたのです。
実は数年前にエスプレッソマシンのメーカーとして有名なsaeco社の研修を受けたことがあったのですが、そこで教わったことは
クレマが正しく出ているエスプレッソ
ラテアートが綺麗にかけているミルク=美味しいミルク
という基礎知識を得ていました。
このセットでは見事に出ていたのと、nano formerにピッタリのミルクジャグの3つ合わせて53,000円ほどと、la pavoniよりもかなり安価で揃うことがわかったのです。
la pavoniもカッコ良いのですが、所有している方から結構難しいという話を聞いていたのと、正直美味しいラテが飲める事が私の中では優先度が高かったのです。
そんなわけでこのflair espressoとnano formarを購入しました。
美味しいラテを家でいれる
この記事を書いている2021年12月このセットを購入して3ヶ月ほど経ちましたが、ラテアートこそイマイチですが、有名コーヒー店にも負けないレベルのラテを淹れられているのではないかと思っています。
使っているのは
- 自宅の近所の豆屋で買った焙煎仕立ての豆
- flair esppresso pro
- nano former
- Flow Tip milk jag
- ハリオ VSTN-2000B V60 ドリップスケール
- ポーレックス コーヒーミル
- カップ DURALEX ピカルディ 250cc
- 家の備え付けコンロ
です。
美味しいラテを淹れるための私の手順
私が実践している手順を紹介します。
初めに断っておきますが、私はコーヒー屋で働いたこともないただの素人です。
コーヒー豆
豆は焼いてから2週間以内程度の豆が良いとされています。
通常自宅近くにある、注文してから焙煎してくれるコーヒー豆店から購入しています。だいたい250gで1200-1800円程度のものを選んでいます。
お気に入りが既にその店にいくつかあったりするのですが、新しいものと半分半分くらいで変化を楽しんでいます。
豆の焼き具合はやや浅煎りめを選んでいます。
いわゆる昔ながらのイタリア式のエスプレッソというとダークローストが多いのですが、私は苦味の中にも酸味や香りを楽しみたい派です。
時にはカフェなどでも購入したりします。都内のオシャレカフェで買うとやはり多少割高です。
都内の有名店で買う場合おすすめはBluebottle coffeeのCOSTA RICA CHIRRIPO RIVENSE BLACK HONEYです。何度かリピートしているのですが、香りがとても良い。
Bluebottle coffeeの店頭でシングルオリジンのラテを注文すると2021年はこの豆で提供される事が多くとても美味しいんですよね。
グラインド
ポーレックスミルで豆を弾きます。
このflair esspreso proでは16-24gの豆でエスプレッソをいれることができます。
個人的には1杯250ccのカフェラテを淹れるのに18gの豆を使ってエスプレッソを40ccほど摘出し、残りをミルクで埋めるくらいの割合が好みです。これでだいたい標準的なエスプレッソ:ミルクの割合が2:8になります。
弾き具合は1番締めた状態からカチカチっと4-5メモリくらい。弾き具合は目視で最終的に確認します。
ドリップも飲むので頻繁にミルの弾き具合を変えてしまうのですが、この弾き具合がなかなかデリケートで弾き具合でエスプレッソの味がかなりぶれます。
浅煎りめの豆をエスプレッソ用にこのミルで弾くのはなかなか大変で電動ミルの購入を考えているのですが、欲しいモデルが売っていなくて。。。
エスプレッソの摘出
引いた豆をタンパーに詰めてダンピングします。豆をフラットにするディストリビューターは使っていません。
目視でしっかりとフラットにして、ダンピングは前回の、エスプレッソの摘出した感じによってキツくしたり、調整しています。
豆がセットできたらマシンとカップに湯を注いで温めます。カップを温めるのはお好みですが、気温が寒くなってきたら確実に温めています。
1分ほど温めたらお湯を捨て、セット。
エスプレッソ用のお湯を注ぎます。
圧力計を取り付け、秤のタイマーをスタートさせます。最初少し圧力をかけ蒸らしを行います。ちょろちょろっと出てから15秒ほど待ってから多くのマシンで設定されているという9気圧をメインに加圧していきます。
ここでトータル60秒くらいかけてクレマがしっかり出たエスプレッソが摘出できればバッチリです。
早く出過ぎたり、全然出なければ次回以降の豆の弾き具合やダンピングの力加減などを調整します。
Flow Tip ミルクジャグとnano formerでフォームミルクを作る
ミルクはnano formerとセットで売られているFlow Tipミルクジャグを使ってコンロで加熱し、nano formerでフォームミルクを作っています。
通常のエスプレッソマシンですと蒸気で加熱とフォームミルクを1工程で作りますが、今回紹介するやり方は2段階必要です。
Flow Tip ミルクジャグは持ち手のところがプラスチックになっていてコンロなどで温めても熱くなりにくいという商品です。nano former向けに作られたミルクジャグと言えるでしょう。
一度誤って試しに電子レンジにかけてしまって肝心の持ち手を壊してしまいましたが、なんとか使えています。
ガスコンロで温めるときは結構強めの火で一気に温めています。
時間をかけて温めると、ミルクを加熱した時特有の匂いが出てしまいます。
アナログの温度計を使って確認しながら60度を少し過ぎたくらいで火を止めています。
意外と熱々ではないんです。
未だに都内のそこそこ有名なカフェでも結構熱いラテを提供される事がありますが、これぐらいが正しい温度とされていて、美味しいと思います。
温めが完了したらnano formerを使ってミルクに空気を含ませていきます。nano formerには2種類のフィルターが入っているのですが、細かいsuper fineを使っています。
最初の10秒くらいはnano formerをジャグの中央で空気を含ませ、その後、隅にnano formerを移動させ撹拌します。
これが個人的にはなかなか難しい。
きめ細やかなミルクを作るには練習が必要です。またnano formerのバッテリーも恐らく90%以上はあるような電池を使わないときめ細かなミルクにならないような気がします。
電池にはエネループを使っていますが、最低でも週に1回ほど変えています。
注ぐ
正しい温度と攪拌があって初めて良い状態のミルクフォームができます。これが揃うと初めてラテアートができるミルクになります。
実は当初ラテアートなんてくだらないと思っていました。
でも正しい温度ときめ細かいミルクフォームがあって初めて綺麗なラテアートができると分かってからラテアートは美味しいラテの証としり、私もずっと挑戦しているのですが、これがなかなか難しい。
実際にやって難しさを感じることでよりカフェの店員さんの凄さがわかってきますね。
美味しいラテを自宅で
そんなわけでflair esspresoとnano former導入して3ヶ月ほど経過し、私がいれたラテはこんな感じ。ラテアートは少しはかけてきましたが、まだ綺麗には書けません。
一方で味はかなり美味しいラテが淹れられるようになったのかなと思っていまして、このセットの購入に非常に満足しています。
ただし一杯のラテを淹れるのに現状10分以上かけてやっています。ワンタッチで自動でやってくれるような手軽さはありません。
誰にでもお勧めできる方法ではないと思いますが、こだわっておうちで自分のラテを楽しみたいという人にはとてもお勧めできるセットかと思います。
nano former と Flow Tip ミルクジャグ
Nano Foamer
もともとドリップ用に買ったミルですがエスプレッソにも対応しています。
オーストラリアのカフェでよく使われていたDURALEXのカップ