ちょっと前からずっと気になっていて欲しいものがあります。
それが電動でバッテリーとモーターで動く乗り物です。 通勤時などの電車から降りてからなどのラストワンマイル(1-2km)を解決する乗り物ということでLast Mile Vehicleなどと呼ばれ、注目を浴びていて世界中の人々が乗るようになってきています。
個人的な、きっかけは何度か当ブログでも紹介しているNY在住ののyoutuber、Casey Neistatさん(以下Casey)。
NYの街中でboosted boardというスケボー型のタイプを乗りこなしています。
ちなみにCaseyは推定2kg近くある一眼レフカメラの撮影セットを片手に持って自撮りしながら、電動スケボーのコントローラーをもう片方の手に持ちながらNYの街中をガンガン走っています。
ちなみにCaseyの仲間のyoutuber PrankvsPrankさんは、このboosted boardを改造してハロウィンの際にアラジンやサーファーになりきってNYやサンフランシスコの街中の人を驚かしています。
ちなみに撮影の大部分をCaseyが同じくboosted boardに乗りながら担当。
最高ですよね。欲しくなってきたでしょう?
INDEX
海外ではちらほら見かけるようになってきた
2015年の大部分を僕はワーキングホリデーでオーストラリアで過ごしていました。
最初に尋ねた街がビーチリゾートが有名なゴールドコーストだったのですが、ここのビーチ沿いではこの手の電動のスケートボードに乗ってる人がチラホラいたんですね。
その後、訪ねたブリスベンやメルボルン、ベルリンなんかでもたびたび見かけました。
バルセロナではスケートボード型、キックボード型、一輪車型、座れるスクーター型などの様々なタイプを既に沢山の人が乗っていました。
2016年9月に尋ねた上海では、ガソリン車なら250ccほどの大きさのバイクは殆ど電動で驚きました。
小型のキックボード型に乗っている人も本当にたくさん見かけたんです。
シンガポールでも大流行している模様でこんな記事を見かけました。
でも、高いんでしょう?
電動の乗り物と言えば、日本では最も有名なところではセグウェイではないでしょうか。
セグウェイは数年前からあって、海外の主要観光地などに行くとセグウェイに乗って街を回るなんていうツアーがあります。
しかし価格が50万円以上して一般人が普通に買うには手の出るものではありませんでした。
上海ではキックボードタイプに乗っている人に勇気を出して話しかけてみました。それはいくらするのって?
聞いたところ答えは3万円ぐらいというものでした。
そう2017年、安いものではなんと3万円この手の乗り物が入手可能な時代なんです。
欲しくないですか?数年前に自転車を盗まれてから公共交通機関しか足がない僕は欲しいです!
むしろ、普通のキックボードを買おうかと思ったことが何度もあるくらいなんですから。
電動の乗り物一覧
そんなわけでラストマイルビークルにはどんなものがあるのか探してみました。
※項目の説明
- 走行可能距離: 一回の充電でどれくらい走行できるか
- バッテリー取り外し:バッテリーの取り外しが出来るか。(飛行機に持ち込む際にはバッテリーの取り外す必要があります。)
Boosted Board(2nd Gen)
まずは代表格としてCaseyが乗って人気爆発中のBoosted Board。
個人的な友人たちとは電動スケートボードという言い方がイマイチなため、これらの乗り物を総称して言うときにもBoosted Boardと言い始めている(タブレットを何でもiPadといってしまう感覚。)くらい代表的なモデル。
最高速度35km、走行可能距離も19kmそして重さは7kg、ロングボードタイプなだけあって、ちょっと大きいかなと感じますが、その分安定感も高そうです。
- 重さ: ST 6.6kg / EX 7kg
- 大きさ: 95 x 21 x 13(cm)
- 最高速度: Dual+:35km/h / Dual:32km/h
- 走行可能距離: EX:19.3km / ST 11.2km
- 価格: Dual+ 1499USD / Dual 1299USD (Extended Battery +100USD)
- バッテリー取り外し: 可能だが要ドライバー
MarbelBoards 2.0
色々見てみた中で良さそうだったのが、marbelboards。
大きさはboosted boardと同じくらいなのですが、カーボンファイバー製のボードで、なんと重さ僅かに4.5kg。前後にはLEDライトもついていて安全そう。
こちらの動画ではBoosted Boardと両方乗り比べています。
Boosted Boardはモーターが2個ついていますが、こちらは大きなものが1つだけのようですね。
- 重さ: 4.5kg
- 大きさ: 96 x 25 x 13 (cm)
- 最高速度: 41km/h
- 走行可能距離: エコモード 28km / スポーツモード 19km
- 価格: 1,299USD
- 充電時間: 90分
- バッテリー取り外し: ?
Xiaomi Scooter2
30km/hもスピードが出るスケートボードなんて怖くて乗れないよ。
スケボーやスノボーをやっていた経験がある僕ですらそう思います。そんな人にはキックボード型が良いかもしれません。
スマートフォンなどで知られる中国のAppleことXiaomiがリリースしたのがXiaomi Scooter2。
重さこそ12.5kgと重くなってしまいますが、走行可能距離は30km
驚くべきは3.3万円という安さ。
- 重さ:12.5kg
- 大きさ:108 x 114 cm
- 最高速度:25km/h (saving mode 18km/h)
- 走行可能距離:
- 価格:1999元(約33,000円)
- 充電時間:5時間
- バッテリー取り外し:不明
日本のamazonでも売られていた
ここまで、割りと人気のあるブランドのものを紹介してきましたが、実は類似品が日本のamazonでも売られています。
これらは並行輸入業者が販売していると思われるので、商品不良や故障の際のサポートが気になりますが。。。
BACKFIRE 電動スケートボード
価格は安めなんですが、ボードの上のグラフィックがね。。。
こちらの方は実際に購入されたようでレビューされています。バッテリーが切れても通常のロングボードとして使用出来るのは良いですね。
- 電動スケートボード『Back fire』を1ヶ月使ってみた感想 : 趣味三昧 ニューガジェットブログ
-
重さ: 6kg
- 大きさ: 915mm×215mm
- 最高速度: 30km/h
- 走行可能距離: 25-30km
- 価格: 8万円
- 充電時間: 3時間
- バッテリー取り外し: ?
SHINA 高品質 BackFire パワードスケートボード
シンプルなデザインだけど価格が。。。
- 重さ: 5.98kg
- 大きさ: 不明
- 最高速度: 32km/h
- 走行可能距離: 30km
- 価格: 12万円
- 充電時間: 2時間
- バッテリー取り外し: ?
ホワイトナッツ 電動 キックボード
値段も安めで、デザインもシンプル。ハンドル付きでスケボー型より敷居が低そう。
タイヤ径などxiaomiより小さくなってしまい、安定感は減りそうですが7kgと軽い。
- 重さ: 7kg
- 大きさ: 折畳みサイズ 1000×405×235 / 開いたサイズ 920×405×1000
- 最高速度: 23km/h
- 走行可能距離: 28km
- 価格: 6万円
- 充電時間: ?
- バッテリー取り外し: ?
日本では違法?
さてたくさん紹介してきましたが、日本の公道でこの手の乗り物に乗ると、どうも道路交通法に触れるようで駄目なんですよね。
平成14年に掲載されているようでちょっと古いですが。
免許に保険に税金ですって。保険は仕方ないにしても。。。
ちなみに日本の公道仕様にするとミラーをつけたりナンバープレートをつけたりこんな感じになってしまうみたい。
重さ18kg、価格も127,000円。。。
きっと日本で乗れるように色々工夫されて作られているんだと思うんですが、これじゃないんですよね。。。
海外ノマド生活に欲しい
そんなわけで、僕は日本でこれに乗ろうとは思いません。(もちろん乗りたいけど)
日本のこの手のルールはなかなか変わらないし、仕様に合わせたものは、値段が高いし、ミラーやナンバープレートなど余計なものがついていて無駄にでかいし。。。
じゃ、どこで乗るのかというと海外です。
個人的な話をすると、今年は物価の安い東南アジアで生活してみようと考えているのですが、最初は勝手のわかるタイのチェンマイとかサムイなどの南の島を考えているわけです。
行ったことある方なら分かると思うんですが、生活するなら乗り物があったら便利ですよね。
タイはバンコク以外基本、移動はソンテウ(乗り合いタクシー)やタクシー、トゥクトゥクなどしかないし、住んだらバイクが便利です。ただしバイクだって、一カ月借りたら7,000-10,000円くらい、それにガソリン代だってかかります。
海外に持ち運んで使うことを考えてみる
いくら小さく軽いと言っても機内持ち込みは完全に無理でしょう。
最初に紹介したBoosted Boardはバッテリーを取り外せば預入荷物として運べる模様です。
CaseyはBoosted Boardを旅先に持っていっています。
ただ、本当に海外に持っていくのであれば、滞在先の電動の法律も確認しなければなりません。この辺は新しいものという点でドローンと似てますね。
ただし大きさ的に手荷物は厳しいし、LCCなら別料金が必要になってしまいますね。
今回調べたものも、バッテリーが取り外し可能かどうかの記載が少ないなどの問題があり、なかなか購入に踏み切れません。
まとめ
僕はラストワンマイルビークルにものすごく未来を感じています。思い返せば小さい頃に見た映画バック・トゥ・ザ・フューチャーで登場したホバーボードに凄く憧れました。
浮きこそしませんが、電動で走るこんな楽しい乗り物が登場したのです。
ドローンよりも普及が容易で今すぐ乗れるのに、乗れない。日本の法律の壁という現実。
こういう物が出てくると、事故ったらー、責任がーとリスクばかりを言い、人々の自由を奪い、なんでもすぐに規制したり、したがる日本。(もっとも電動の乗り物に関しては規制したというより元々あったルールに沿った形ですが。)
本当に悲しい。
ちゃんとルールを整備して普及すれば、自転車の置き場所の問題とか、満員電車の問題とか少しは解決すると思うんですがね。。。