海外旅行の雨対策どうしていますか?

日本では雨が降ったら傘が普通ですが、傘は長いものは機内持ち込み出来ない可能性がありますし、そもそも雨が降らなかったら当然邪魔ですよね。

海外にも持っていけるような折り畳み傘は長さが短いものが多く、何より傘を持つと片手が塞がってしまうので不便というのもあります。

そんなわけで僕が旅行にオススメしているのが、高機能なGORE-TEXなどのレインジャケットやマウンテンパーカーなどと呼ばれる上着です。ただの雨合羽ではありません。

何故GORE-TEXなどのレインジャケットを旅に持っていくか

GORE-TEXなどのレインジャケットを選んでいる理由は1つで複数の役割を果たし、高機能な服だからと言えるでしょう。

具体的に行けば

  • 高い防水性で傘の代わりとして使う
  • 羽織って上着として使う
  • 折りたたんでコンパクトになる
  • 高い透湿性で着ていて快適
  • ウルトラライトダウンやヒートテックのような機能性ベースレイヤーなどと重ね着することにより、コートや大きなダウンジャケット並の防寒性を持つことが出来る

といったところ。

GORE-TEXとは?

ゴアテックス (Gore-Tex) は、アメリカのWLゴア&アソシエイツ社が製造販売する防水透湿性素材です。

GORE-TEXというのは素材の名前なんですね。水をよく弾き、防水性が高く、雨具などに用いられますが、その辺に売っているカッパよりも遥かに高額です。

何故高額かというと、透湿性が高いからなんですね。

つまり外からの水は弾くだけでなく、内側からのムレを解消してくれるのです。極端な話、水を弾くだけならビニール袋でも良いのです。

また寒冷地を訪ねたときは、ウルトラライトダウンのような小さくコンパクトになるダウン、それにヒートテックのようなベースレイヤーを合わせることにより、かなりの防寒性をもたせることが可能になります。

ですので、もし旅の衣類にお金をかけることができるのならば、このGORE-TEXの商品をオススメします

GORE-TEXの種類

実は、GORE-TEXと言ってもいろいろと種類があります。

GORE-TEX PRO-SHELL

こちらはその名の通りプロ仕様の雪山など厳しい環境下で使用するためのものです。3層構造でGORE-TEXの中では厚手になります。

GORE-TEX Active Shell

こちらは透湿性を最大限に持たせたモデルです。防寒着として透湿性が良すぎるため、保温力が少し機能が落ちるようで、トレイルランニングなどに向いているものです。

GORE-TEX Performance Shell

こちらはあらゆる状況に対応できる、バランス型

GORE-TEX Paclite Shell

Paclite Shellは薄手で軽量、携帯性を重視したタイプです。よほど本格的な雪山登山などをしない場合、旅行者にはこのタイプが適していると思います。

GORE C-KNIT Grid Backer

最近新しく登場したのがGORE C-KNIT Grid Backerという素材です。

こちらは従来のGORETEXよりも着心地を重視したモデルです。柔らかくしなやかで、最大10%軽く、透湿性も最大15%向上した素材。

こちらのGORE C-KNIT Grid Backerも旅行に向きそうな素材と言えるでしょう。重量もpacliteと大きく変わらない物が多く、着心地の向上が見込めますので、今から選ぶなら良い選択肢と言えるでしょう。

その他

他にも生地がソフトで着心地の良いGORE-TEX Soft Shell防風性に特化したGORE WINDSTOPPERなどもあります。

この中でも、やはり旅行には軽量、コンパクトさを重視したPaclite Shellか、軽量でありながら着心地に優れたC-KNIT Grid Backerがおすすめと言えるでしょう。

そんなわけで僕が使っているものも含めて、旅におすすめのGORE-TEXのレインジャケットをピックアップしています。

GORE-TEX Paclite

monbell / トレントフライヤージャケット

montbell トレントフライヤージャケット

montbell トレントフライヤージャケット

モンベルといえば日本を代表するアウトドアブランドです。

こちらは重量が205gと今回紹介しているものの中でも最も軽く、また定価も最も安く19,000円です。

日本のブランドだけあってユニクロのような標準的な日本人に合うようなサイズ感です。

あくまで山を想定して作られているので、カラーリングが派手なものが多いです。

Arc’teryx / Alpha SL Jacket

Arc'teryx / Alpha SL Jacket

Arc’teryx / Alpha SL Jacket

カナダのアウトドアブランド Arc’teryxの商品です。
Arc’teryxといえば最高品質の素材と縫製技術で作られるテクニカルなアウトドアギアブランドとえして有名です。

Arc’teryxの中でもこのAlphe SL JacketはSLという商品名(super lightの略)にもある通り最も軽い部類のJKTです。

この商品もそうなのですが、Arc’teryxのJKT類は肩周りが大きいので体格が良い人が似合う印象。

重さは305g。

HAGLOFS / LIM III JACKET(ホグロフス)

HAGLOFS / LIM III JACKET

HAGLOFS / LIM III JACKET

HAGLOFSは北欧スウェーデンのアウトドアブランドです。北欧らしいきれいなカラーリングとヨーロッパのブランドらしい細身のシルエットが特徴のブランドです。

僕もこの1つ前のHAGLOFS LIM II JACKETをサイズ感がぴったりなので長いこと愛用しています。着丈が長く、身幅や腕周りが細めなので身長が高めの人にオススメです。

モンベルがUNIQLOっぽい横が広く、着丈が短いデザインですが、HAGLOFSはH&Mのようなサイズ感だと個人的に思います。そういえばH&Mもスウェーデンの会社ですね。ですのでUNIQLOよりもH&Mがサイズが合うという方にオススメです。

重量は240g。

GORE C-KNIT Grid Backerのお勧め

THE NORTH FACE / CLIMB VERY LIGHT JKT

THE NORTH FACE / CLIMB VERY LIGHT JKT

THE NORTH FACE / CLIMB VERY LIGHT JKT

GORE C-KNIT Grid Backerを採用したNORTH FACEのクライムベリーライトジャケットは今回紹介した中でも着心地が良いモデルです。

Pac-lightのものは少しピタッと肌にくっつくような感覚があるのですが、こちらはサラリとした着心地です。

THE NORTHFACEらしいシンプルなデザインとお腹周りについた2つのポケットも使い勝手が良さそうです。

重量も261gと軽くpac-lightのものと同レベルと言って良いでしょう。

ARC’TERYX / ZETA LT JACKET

Zeta LT JacketはARC’TERYXのGORE C-KNITを採用したJKTです。重さは335gとpacliteのモデルに比べると少し重たくなってしまいますが、ARC’TERYXの公式webページ

トレッキングやバックパック旅行などが延長されても対応できる耐候性を実現しています。

と書いてある通り、機能的には非常に信頼出来るJKTと言えるでしょう。

試着してみた感想としては柔らかい生地で着心地も良く、適度に中に着込める程度にスリムなシルエット、両脇にある大きなポケットも使い勝手が良さそうです。

個人的には今回紹介している中でも機能性が高いため最も使用用途が広く、着心地デザインも良し、十分に軽量で最もバランスの良いモデルではないかなと思います。正直欲しいです。(笑)

ARC’TERYX / NORVAN JACKET

Arcteryx Norvan Jacket – Men ‘s

GORE® C-KNIT™ backer technologyを採用し、高い防水性能を着心地を実現しながら、ポケットまで排除し、僅か215gと徹底的に軽量化したミニマリストのためのジャケットがNORVAN JACKETです。

実際に試着してみたところ、シルエットはかなりタイト目で、中に着込んだりは向いていなそうです。

山でのトレーニングやランニングなどアクティブな活動時の着用を想定されていて脇の下にはベンチレーションの穴が空いていたりするので真冬の使用には向かないでしょう。

少しでも軽く、でもGORE-TEXのJKTが良いという方にはオススメです。

最軽量のGORE-TEX JKT NORAVAN HOODY

こちらの製品はARC’TERYXが発売したばかりの世界最軽量のGORE-TEXです。重さ僅か120gです。

PBS (Permanent Beading Surface) を採用した新しい GORE-TEX は、外面のテキスタイルがなく、ラミネート自体に耐候性が備わった革新的なファブリック テクノロジーです。

通常のGORE-TEX JKTは3層だったり2.5層だったりと生地を重ねて作られているのですが、こちらはGORE-TEXのラミネート部分のみでおそらく1層になるのでしょうか。通気性も非常に高いとのこと。

こちらは残念ながらまだ実物を見ておりません。とても気になります。

GORE-TEXは洗って長持ち

GORE-TEXの製品は洗って汚れを落とし、しっかりと乾燥させることによって撥水力を回復します。逆に洗わないと、汚れた部分から撥水力が低下します。

詳しくはGORE-TEXの公式サイトを御覧ください。

GORETEXは旅行にはオーバースペック!?より軽く、低価格な高機能なレインウェア

さてここまでGORE-TEXのレインウェアはすごく高機能で使えるよという話を書いてきました。

しかしGORE-TEXの最大の難点は値段が高い事です。そして誰もが旅先で本格的なトレッキングや登山をするわけではありません。

例えば都市部を中心とした旅行や暑い東南アジアの旅行にはGORE-TEXは高機能過ぎるとも言えるでしょう。

また最近は防水性能などはGORE-TEXよりは落ちますが、充分に高機能で、より小さくコンパクトになり、安価で着心地の良いレインウェアが沢山出てきているのです。

THE NORTHFACE / STRIKE JKT

個人的に最近使っているのがTHE NORTHFACEのSTRIKEシリーズのJKTです。HYVENT Flyweight 3Lという3層で20,000mmの耐水性能と高い透湿性を兼ね備えています。

裏地がペタッと張り付かず非常に着心地が良いのも特徴の1つで日本の夏や東南アジアなどの高温多湿の場所での利用に適しています。

また驚くべきは僅か130gと上で紹介してきたGORE-TEXのものの半分の重さと超軽量。3層でありながら、極薄の生地で専用のスタッフパックに詰めるとものすごくコンパクトになります。

生地がものすごく薄く、保温性などはGORE-TEXよりは落ちるので真冬以外の使用におすすめです。

本格的なトレッキングをしたり寒冷地に行く予定がある場合を除き、僕は今後この超コンパクトなレインジャケットをメインに使って行く予定です。

MILLET / TYPHON 50000 ST JKT

フランスのアウトドアブランドミレーが2017年にリリースした新型のレインジャケットです。

独自素材の極薄メンブレン「ドライエッジ ティフォン50,000」は、20,000mmの耐水圧を備えていながら、50,000g/m2/24hの透湿性を誇ります。

実際に試着してみたところ、立体裁断が施されていてシルエットもスリムで◎。

更に細身で動き安さはどうなの?って思うかもしれませんが、ストレッチ効果によって動きやすさも抜群。

3層構造の裏地には上のTHE NORTHFACEのものと似たニットになっており、べたつかずサラッとした着心地です。

フロントのジッパーはダブルジップになっていたり、ハンドポケットが備え付けられているなど使い勝手も良さそうです。

UNIQLO / ブロックテックパーカー

実は機能性衣類を多数リリースしているUNIQLOの防水透湿タイプのレインジャケットです。

2.5層の生地にシームテープなどで圧着処理されるなど、機能的にはレインジャケットとして問題なさそうに見えますが、対水圧などのスペックなどは表記されておらず正直機能性は不明です。

重さも、店頭で試着して手にもてみた感じでは僕のサイズLは300g以上はあると思われます。値段はGORE-TEXなどと比べると6,000円と格安ですがwebページに記載されている

・樹脂加工品は、時間の経過と共に、空気中の湿気や紫外線、熱や汚れなどにより、約3年で劣化(剥離・べたつき)します。

という一点が気になりますね。個人的に持っているGORE-TEX JKTはそれぞれ8年と4年ほど使っていますが、まだまだ使えます。

個人的にはUNIQLOのレインウェアはまだ駄目かなというのが本音でしょうか。

マウンテンパーカーの色は何色にする?

もしこれから旅向けにマウンテンパーカーを選ぶなら黒をオススメします。

マウンテンパーカーは旅に持っていく場合、防寒着としてトップスの一番外側に着るモノになります。ですのであらゆる服に合わせることが可能な黒がオススメです。

アウトドアギアって派手な色もすごく格好良くて、また万が一の遭難時などを考え(明るい派手な色は目立ちますよね。)、山用には派手なカラーリングの服が多いとも言われています。

実は僕もオレンジのマウンテンパーカーをずっと使っていたのですが、やはり都市部で派手な色は浮くんですよね。

僕は冬用のコートを全く持っていなくて、冬はこれにダウンジャケットを重ね着して過ごしているんですが、特に東京では本当に浮きます苦笑(まぁそんなに気にしていないんですが)

また旅行で使っているとなかなかGORE-TEXのJKTを途中で洗う時間ってなかなかとれません。そうするとどんどん汚れていってしまうのです。

そんなわけで何にでも合わせやすく、都市でも浮かない、そして汚れが目立たない黒が個人的にオススメです。

まとめ、旅行種類別のオススメ

いかがでしたでしょうか。2017年5月に最新の商品をみて新しくまとめ直しました。

改めて旅行種類別にまとめると

あらゆる場所に対応するオールラウンドなGORE-TEX

あらゆる場所に対応したい、世界一周旅行でトレッキングなどもしたいのであれば、やはりGORE-TEXのレインジャケットがオススメです。今なら特にコンパクトさ、軽量さ、そして着心地の良さのバランスの良いGORE C-KNITのものが良いでしょう。

都市部やビーチリゾート、東南アジアなどの旅行に最軽量のTHE NORTHFACE STRIKE JKT

都市部やビーチリゾート、東南アジアなどの高温多湿な地域などの旅行で、少しでも軽量化したいのであれば、今回紹介した中でも最軽量のTHE NORTHFACEのストライクシリーズがオススメです。GORE-TEXの製品よりも軽量、コンパクトで持ち運びが全く苦にならないだけでなく、価格も安いため財布にも優しいです。

現在僕はトレッキングを含まない旅行の場合は基本これを持って行っています。

とにかくコスパ重視でUNIQLOやビニールレインコート

レインジャケットなんて利用頻度は低いし、外見も気にしない。とにかく安く上げたいのであればUNIQLOまたは、オシャレなコートやジャケットを着て行ってよくあるビニールのレインコートを持って行くのも手ですよね。個人的にはしませんが。。。