2013年に初めてSIMフリーのiPhoneを購入してからずっとSIMフリーのスマホを使い続けているUtti@gotravelifeです。

海外旅行やフィリピン留学でもSIMフリーの端末は非常に便利だったのですが、オーストラリアのワーホリに来てからはSIMフリー端末を持つ意味がただの便利から必須に変わりました。

オーストラリアでは電話番号が無いと仕事に就くのも、車を買うのも出来ないからです。

2015年にセブでのフィリピン英語留学中に出会った台湾人やロシア人の生徒が当たり前にSIMフリースマホを持ち、現地SIMを契約して使っているのに対して日本人でSIMフリーのスマホを使っている人は殆ど誰もいなく、校内や寮のwifiに頼っているような状況でした。

これはもちろん、それぞれの国でのSIMフリースマホの入手し易さやシステムによるところに大きいのですが、折角な便利な世の中なのに勿体無いと感じました。

また昨今の格安SIM(MVNO)などの普及や同じように海外に行く友人などからガジェットオタ苦笑で通っている僕はSIMフリースマホ購入の相談を受けることが増えました。

何故なら僕は日本に滞在するとき、一般的なキャリアユーザーが最低7000円/月ほど払っているのに僕は1,000円/月ほどしか払っていないからです。

そんなわけで、同じようにSIMフリースマホを買おうと思っている人たちに向けて2015年最新のSIMフリースマホについてまとめてみました。

SIMフリースマホとは

2015年4月まで主な日本の3大キャリア(docomo,au,softbank)で販売されていた、ほとんどのスマートフォンはSIMロックが施され、他社のSIMカードを契約して使うことは出来ませんでした。

一方で日本以外の国ではスマホはスマホショップで購入し、別途SIMカードを通信会社で購入し自分で挿して使うという利用方法がごく一般的です。

この場合、購入するスマホはSIMフリーやunlockedなどと呼ばれているのです。

SIMフリースマホを入手する理由

愛用しているiPhone 6 Plus SIMフリー

愛用しているiPhone 6 Plus SIMフリー

日本にいる方々は今までSIMフリーのスマホでなくとも、3台キャリアと契約し、不自由なく過ごせてこれたと思います。

しかし、SIMフリースマホがあれば、最近話題のMVNOと呼ばれる月々の使用料が1000円程度の格安通信会社を利用したり、海外で現地のSIMを契約し日本といるときと同じように何時でもどこでもインターネット環境下にいることが出来ます。

MVNOで使う

BIGLOBE LTE・3GデータSIM

BIGLOBE LTE・3GデータSIM

2014年ぐらいから話題に上がることが増えてきた格安SIMやMVNOと呼ばれる通信会社。

主にdocomoとauの通信システムを利用し、料金を安くしたりと、ユーザーのニーズに合わせたプランを提示してくれています。

僕は2014年から日本の三大キャリアを利用していません。

それまで月々の通信料は5,000円ほどかかっていたものが1,000円ほどになりました。

海外で使う

アスンシオンtoサンパウロはデルタ航空提携のGOL航空便

SIMフリーのスマホがあれば海外渡航先で自分で短期契約(主にプリペイド)をして日本にいる時と同じようにスマホを利用することが出来ます。

現地でもすぐにgoogle mapで目的地の場所を調べたり、美味しいレストランの情報、なんかを簡単に検索出来るようになります。

バスや電車などの長時間の移動中にホテルの予約を行うなんていう、利用方法も可能になります。

レンタカーで移動する場合はgoogle mapを使えばスマホはカーナビに早変わり。
本当に便利な世の中になりました。

SIMフリーiPhoneの入手方法

Apple Store Grand Central

Apple Store Grand Central

iPhone5S以降日本でもSIMフリーのiPhoneが販売されるようになりました。

僕は過去に香港までSIMフリーのiPhoneを買いに行ったことがあるので随分と簡単になったと感じさせられます。

日本でApple Storeから

日本の三大キャリアから販売されているiPhoneは全てSIMロックされています。
しかし、Apple storeのオンラインや店頭ではSIMフリーのiPhoneを購入することが出来ます。

また例によって新型の発売直後はSIMフリー端末は品薄が続くので、新型を買うときは予約開始時間にオンラインストラにアクセスして購入するのが確実です。

SIMフリーAndroidの入手方法

続いてAndroid端末の話です。
2015年現在、Androidもかなり成熟してきてiPhoneと大きな遜色がないくらい使いやすいものになってきています。

Android端末はiPhoneに比べると安いことが多く、海外で使う2代目のSIMフリー端末として購入するにも手が出しやすいです。

海外向けにAndroidを買ってテザリングしてiPhoneを使うという方法も考えられます。

2015年4月以前に発売されたdocomoのandroid端末のロックを解除する

最も簡単な方法がこれです。

冒頭に日本の大手キャリアから販売されているスマホはSIMロックされていると書きましたが、docomoだけは少し事情が違います。

docomoだけは2015年4月以前に発売されたandroid端末であれば
SIMロック解除手数料:3,000円
を支払うことでいつでもSIMロックを解除することが出来るのです。

iPhone、android共通の入手方法

2015年5月以降に発売された端末を購入後180日後にロック解除を申し込む

2015年5月以降から発売された端末に限り、総務省による指導により、ユーザーがSIMロック解除を求めた場合それに応じるようガイドラインの制定があり、docomo、au、softbank各社対応することになりました。

これにより端末購入後半年以降は各社3,000円の事務手数料を払うことによりSIMロック解除を行うようになりました。

詳しくは

にまとめられています。

ですので、今年5月以降に発売開始されたスマホならSIMはロック解除を申しこめば、出来るということです。

ヤフオクで中古品などを購入する

中古や型落ちのスマホをヤフオクで買うことです。

iPhoneを買うのであれば、
iPhone SIMフリーiPhone6 SIM フリーなどで検索すればより安くSIMフリーのiPhoneを入手することが可能です。

Androidを買うのであればオススメはdocomoの端末を買うことです。

中古のdocomoの端末で安いケースが多く、見つかれば
上で紹介した2015年4月以前に発売されたdocomoのandroid端末のロックを解除する
を利用してSIMロック解除できるからです。

amazonやexpansysで売られている並行輸入された新品のSIMロックフリー端末を購入する

日本以外の多くの国ではSIMロックがかかっていないのスマホが標準だったりまします。
そんな海外のスマホを輸入販売しているサイトから購入する方法です。

オススメはみんな大好きamazonと海外の最新のSIMフリー端末をいち早く扱うことで有名なexpansysです。

amazonは説明不要だと思いますが、expansysはロンドンの株式市場で上場しているちゃんとした会社です。

並行輸入は端末販売サイトが無数にあるので、信頼出来るところでの購入が良いと思います。

エクスパンシス

海外で購入する

MBK携帯電話マーケット

MBK携帯電話マーケット

海外に行って直接購入する方法です。
英語に自信があれば日本と何も変わりません。

海外で購入する場合は大きくわけて

  • Apple storeなどの端末メーカーのお店で買う
  • 通信キャリアのお店で買う
  • スマホマーケットで買う

の3つの方法があると思います。

海外で購入する場合、最も簡単なのはApple storeで新品のiPhoneを買う方法でしょう。
Apple storeの店員はどこの国でもとても親切です。

過去にiPhone5を香港のアップルストアで購入したことがありますが簡単でした。

通信キャリアのお店やスマホマーケットで買う場合は話が違います。
英語も端末情報も初心者の場合はオススメできません。

何故ならSIMロック解除されたモデルなのかや、どんなスペックなのかを知る必要があるからです。

また通信キャリアのお店で買う場合は日本の大手キャリアの場合と同じようにSIMはロックがかかっていたりすることや、通信キャリアのSIMを長期契約することが前提になっていたりするからです。

またスマホマーケットとは小さなスマホショップが無数に並ぶような場所で、世界中の人がスマホを買うので、どこの国にも都市部には大なり小なりそんな場所があります。

大きくて有名なのはタイのMBKや香港の先達広場です。

この無数のお店の中から、お買い得な端末を見つけだし、端末情報を確認した上で、値段交渉をする必要があるのです。

購入する際にチェックしたい項目

無数のA4チップ(iPhone4のCPU)

無数のA4チップ(iPhone4のCPU)

端末デザインと大きさ

当たり前ですが、毎日触るものですので自分のお気に入りの端末を選ぶべきだと思います。

またサイズも重要な要素です。
参考までにここではiPhoneの各モデルの大きさと重さを掲載しておきます。

モデル名 4S 5 6 6plus
115.2 123.8 138.1 158.1
58.6 58.6 67 77.8
9.3 7.6 6.9 7.1
重さ 140 112 129 172

OSとバージョン

iPhoneであればOSのバージョンはあまり気にする必要は無いでしょう。
最新のiOSにiPhone4Sまで対応しています。

一方でAndroidの場合、OSのバージョンで使い勝手がかなり変わってきます。今なら5.0に対応しているモデルが欲しいところです。

特にAndroidの場合、元々最新のOSが入っていなくても、アップデート出来るのか、またはアップデートの予定があるのか調べておくのも良いでしょう。

端末料金

一般的にiPhoneは高く、Androidの方が安いです。
予算が限られている場合はAndroidの端末を探したり、中古の端末の検討を視野に入れましょう。

RAM(CPU)

いわゆるメモリーと呼ばれるものです。

簡単に説明すると、この数字が大きいほど頭がキレ回転が早い人だと考えて下さい。
この数値が大きいスマホがサクサク動くと考えて良いでしょう。

ちなみにiPhone6、5SのRAMは1GBと言われています。

ROM(記憶容量)

音楽やアプリ、写真や動画を保存する事が出来る記録領域です。
大きい方がたくさん保存できます。

iPhoneにはありませんが、Androidにはほとんどの端末にmicroSDカードスロットがついていますので領域を増やすことが可能ですが、無い端末もあるので、合わせて確認したいところです。

液晶解像度とサイズ

スマホの端末料金に影響してくるのが画面解像度です。何故ならハイクオリティな液晶は高いからです。

チェックしておきたい項目として画面サイズ、解像度、dpiを上げておきます。

dpiとは画面の大きさに対しての液晶の細かさを表します。一般的に数値が高いほど画面がきめ細かく綺麗だと思ってよいでしょう。

ここでも参考までにiPhoneの画面サイズ解像度dpiを紹介します。

モデル名 3GS 4S 5 6 / 6S 6plus / 6S Plus
サイズ 3.5′ 3.5′ 4′ 4′ 5.5′
解像度横 320 640 649 1334 1920
解像度縦 480 960 1136 750 1080
dpi 163 326 326 326 401

カメラ精度

液晶解像度と並んで端末の料金に影響する項目の一つにカメラの精度があります。一般的に高画素のモデルは値段が高くなります。

また自撮りが好きな人はメインではない方の解像度もしっかり調べておきたいところ。

ちなみにiPhoneは4Sから6まではずっと8MPixelで、6Sでは12Mpixelになりました。

LTE通信対応バンド

最後に最も厄介なのがLTE通信対応バンドです。これが合っていないとLTEが使えなかったりします。

全てのLTEバンドに対応した端末はほとんど存在せず、これに関してはiPhone6が圧倒的に優秀です。

LTE通信を使いたいのであれば利用したい通信会社がどこのバンドを使っていて、そのバンドに端末が対応しているか調べなければなりません。

これを調べるのがSIMフリー端末を買う上で最も難しいところだと思います。

ちなみに世界各国通信会社が利用しているのLTEバンドはwikipediaに掲載されています。

ちなみに日本のほとんどのMVNOが採用しているdocomoは
19、21、9、3、1
です。

全て対応していなくてもいいのですが、当然利用できるエリアが減ると考えたほうが良いです。

おすすめ端末まとめ

iPhone

もしこれからSIMフリー端末を買おうと思っていて、今までiPhoneユーザーだったなら間違いなくiPhoneを買うべきです。

iPhoneの最大の魅力はやはりOSにあって、使い慣れたシステムの上で今まで使っていたアプリを使えるのは何よりも便利なことだと思います。

僕は高いですが、なんだかんだでiPhone6 Plusを愛用しています。

Zenfone2

僕が先日ひさしぶりに買ったAndroid端末がこれです。(僕は熱心なiPhoneユーザー)

その理由は最新のOSと最新のスペックを搭載した上、とにかく安いからです。

Zenfone2にはスペックが微妙に異なる4つのモデルがありますが、最も安いモデルは新品が僅か19000円ほどで買えるのです。

海外のモデルでも日本語に標準で対応しており、テザリングも利用でき、iPhoneを使いたいけれど、値段が高くて厳しい人や、ライトユーザーにもおすすめできるモデルです。

また日本で正規店販売されているものは高く、海外版を買うことをオススメします。

nexus5

続いておすすめしたいのがgoogleが自社ブランドで出しているnexus5です。
こちらは一世代古いモデルになりますが、高いスペックと最近ではYmobileから10000円で格安で販売されているからです。

多くのAndroid端末にはmicroSDカードが利用でき、ROM(記憶容量)を増やせるのですがnexusシリーズは出来ないのが残念です。

nexus6

こちらはもgoogleが自社ブランドで出しているnexus6です。

最新のフラッグシップモデルですので、スペックも最高峰ですが、その分値段も高いです。

コアなAndroidユーザーはこれでしょう。

まとめ

日本でもMVNOが本格的にはじまり、SIMはフリー端末を持つメリットがかなり出てきました。

実際、僕の周りのガジェットに詳しい節約派は、みんなMVNOになりました。

色々説明してきましたが、初心者で安く買えるオススメの方法は、ヤフオクで中古のiPhoneか、海外並行輸入のzenfone2です。

SIMをフリースマホを買ってお得に、便利に日本でも海外でも生活しましょう。